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なぜ糖尿病では運動が大切なの?
 糖尿病という病気は、血液中の糖分が過剰にある状態のことを指します。人間はエネルギーとして糖分を、血管というホースで各組織に運んでいるのです。各組織の中で最も糖分を必要とするのは、脳と筋肉だといわれています。
 運動をすることで、筋肉は運動量に応じた糖分を必要とするので、筋肉で消費された分の糖が減り、血糖値も低下するということなのです。

 これはあくまで急性であり一時的な(運動時の)効果なのですが、運動が糖尿病に良いといわれるのにはもっと多くの理由があります。
・ストレス解消
運動はストレスを解消する方法の一つです。ストレスは血糖値を上げるほか、ストレスによる過食などで、血糖値を上げる状態を招きます。
・基礎代謝の増加
脂肪をエネルギーとして利用しやすくします。くわしくはこちら。
・インスリンの働きの向上
筋肉の充実によって、インスリンの働きがよくなり、血糖値の上昇を防げるようになる。
・効率的なブドウ糖の消費
血中のブドウ糖を筋肉に取り込むために必要なたんぱく質が増えることにより、筋肉で効果的にブドウ等を消費できるようになります。
・筋力・持久力の向上
筋力や持久力がつくことで、慢性的なだるさを解消します。


どんな運動をどれだけすればよいの?
 何かの本か、テレビかであった話です。
 「日本の自動車の普及率に比例して、糖尿病も増加していった」

 もちろん、運動不足だけが糖尿病の原因ではないし、自動車の普及と同時に、日常の食事の欧米化も進んでいったと考えられますので、この言葉にどれだけの説得力があるかは、疑問ですが・・・

 結局何を言いたいかと申しますと、自動車を使わずに歩くことが糖尿病を予防していたらしいということです。実際、糖尿病治療について書かれた本を読むと、ほとんど全ての本が運動療法では、歩くことを勧めているのです。

 けれども、「30分以上歩かないと効果がない」だとか、ウォーキングについてはいろいろな話がありますが、自分は数分でも多く歩くことが糖尿病には効果があると思います。その、○○分以上歩かないと効果がないなど言うのは、確か脂肪燃焼での話であり、糖尿病とは直接的には関係ないのです。

 1分でも多く歩くのが効果的というのは、歩くことで全身の筋肉を使います。筋肉は糖分を栄養として働きます。つまり、運動量に比例して、筋肉での糖の消費は増えるので、その分、血中の糖は減っていくのです。



運動をする上での注意点
       身体の状態や他の疾病によっては、運動をしない方がよい場合もあります。        関節などに病気がない方でも、ウォームアップやクールダウンをしなければ、       関節に病気を生じさせる可能性があります。
       無理をして、余計に体調を崩しては意味がありません。また、いやいやながら      する運動は、ストレスをためるなど、かえって逆効果です。  

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