低血糖症状とは?
低血糖は主に糖尿病の薬剤の副作用として出現します。つまり、血糖値を下げる為の薬が効きすぎて、必要以上に血糖値を下げてしまった状態のことを言います。
どのような症状か?
低血糖の症状は人によって様々です。一般的に言われている症状は・・・
発汗・手のふるえ・動悸・めまい・異常な行動・意識消失などです。
経口投与薬やインスリン注射を行っている方は、低血糖が一度現れたら、その症状を記憶しておきます。このことが大事な理由は、低血糖が起きた際に、低血糖が重症化する前に対策を取れるからです。とくに前兆をつかむことは、車の運転をされる方など危険な行為をされる方にとっては重要になります。
いざ低血糖症状が出現したら・・・
手元に血糖測定器があるのであれば、まず血糖値を測ります。いつもある症状で、血糖値が80以下であれば、確実に低血糖だと思われます。ただし、この80というのは個人差があり、普段高血糖の人は血糖値が100くらいでも低血糖症状がおきることがあるそうです。
低血糖であると判断したら、すぐ砂糖(ブドウ糖)を口にします。そのまま症状がなくなればよいのですが、症状が持続したり、悪化したりするようであれば、更にブドウ糖を口にします。30分以上続いて悪化する傾向にあれば、主治医に連絡を取るか、救急車を呼びます。
低血糖症状は自分で自覚しない時に現れることがあるそうです。そのために、日頃から自分が糖尿病の薬を飲んでいることや、インスリンの注射をしていることを周りの人に言っておく必要があります。そのときに、自分が意識を失ったら救急車を呼び、ジュースを飲ませて欲しいと伝えてください。また、自分が糖尿病患者であることを示したカードを常に手元に持っておき、そのカードには現在かかっている病院の電話番号などの情報・服薬している薬・注射しているインスリン製剤・自分が倒れている時にはジュースを飲ませて欲しいということを記載しておきます。